A story of cashmere

広大な平原、果てしなく広がる青い空の下、オーガニックな飼料を食べて育ったヒマラヤ山羊の産毛からcashmikaのセーターが生まれます。

みなさまもご存じの通りカシミアは繊維の王様、とも言われる高級で貴重な繊維です。この中でも世界のカシミアの約30%をシェアするモンゴルのカシミアは高品質として知られており、その厳しい気候の中ではぐくまれるヒマラヤ山羊の産毛は「繊維のダイアモンド」とも呼ばれています。

一言に「カシミア」と言っても、品質や色、産地、産毛のとれる部位などによっていろいろな種類があります。

Cashmikaのカシミアは、世界の中でも最高級のカシミアの産地として知られているモンゴル産のカシミアを主として使用し、
特に良質の毛を専門家の目と手で丁寧に選別した「トップ45%」の良質で選び抜かれた素材を使用しています。

広大な自然と青い空、そしてモンゴリアン・ノマドのスピリットに育まれたヒマラヤ山羊から採れたカシミアのセーターは、きっとその着心地も特別な
感触を味わっていただけることと思います。

念入りに選別された素材から丁寧に作られたエクスクルーシブな肌触りを、
ぜひ実際にお手に取ってお楽しみくださいませ。

story_top1 width=

Cashmikaのカシミアのセーターができるまで

~大自然の中で大切に育てられているヒマラヤ山羊から採れるカシミア~

カシミアの原料となるヒマラヤ山羊が多く生息するモンゴルは、
東アジアの北に位置する内陸の高原地帯です。
標高はおよそ2000m前後、夏の気温は最高で約26度、
冬はマイナス30度~40度ぐらいの寒暖差のはげしい厳しい気候です。

人口は約300万人で遊牧民の数は40万人前後、国土は日本の約4倍で、
その約80%が牧草地です。主な経済の一つとして畜産業があり、そのほとんどが遊牧で行われています。

家畜と共に時間と空間を移動しながら自然資源を利用しているモンゴルの遊牧民(ノマド)は、モンゴルの豊な自然と共存し
自然界の生命のある物も無生物もすべてスピリットを持っていると考えています。

このような遊牧民によって、オーガニックの飼料を食べて家族のように大切に育てられているヒマラヤ山羊からカシミアの原料が採取されます。

こうして乾燥した寒暖差の厳しい環境の中で、遊牧民たちに大切に育てられたヒマラヤ山羊だからこそ、
モンゴルのカシミアが最高級のカシミアとして知られる由縁となるのでしょう。

story2_nobar

~1枚のセーターができるまで~

ヒマラヤ山羊は、このような厳しい環境の中で生き抜いて行くために外側の長くて硬い毛の下に、極細で柔らかい産毛を育み、
その細くて柔らかい山羊の産毛が温かい空気を包み込み、極寒の冬から山羊たちの体を守っています。

そして春になって暖かくなると、極寒の冬の間山羊の体を包み込んで身を守っていた細く柔らかい産毛の収穫の時期が始まります。
専門家たちが良質のカシミアを求めて広大な草原と果てしなく広がる青い空の大地に旅に出る時期です。
国内のあらゆる地域を訪れ、畜農家達が動物を絶対に傷つけない丁寧な梳き方で採取した羽毛を厳選しながら、カシミア原毛の買い付けが行われます。

毎年1頭の山羊から採れる産毛は約250グラムぐらいで、そしてそこからカシミアの糸として使用できるものだけを取り出すと、
たったの約100グラム程度になってしまいます。カシミアが高価なのはそのためです。

買い付けられた原毛は、その後首都ウランバートルの工場に持ち帰られ、工場で検査が行われた後に整毛工程が始まります。
ここで専門家の目と手を使って丁寧な手作業で糸の選別が行われます。
工場ではカシミアの品質が保たれるようにするため、既定の温度と湿度が保たれた環境を維持しています。
このようにカシミアは大切に扱わながら様々な工程を経て、製品へと形を変えてゆきます。

こうして沢山の人の手を通して、1年以上の歳月をかけて
丁寧に1枚1枚のカシミアのセーターが出来上がります。

story3

~天然のカシミアの色について~

モンゴルの自然のカシミアの色は全部で4色あります。
この4色の山羊は、それぞれ異なった生息地や環境で育っています。

・White ホワイト
全体の約20%と言われており、ホワイトカシミアの殆どはモンゴル南部から採取されています。
冬はマイナス40度、夏は50度という厳しい気候の中で育ちます。

・Beigeベージュ
オーガニックカシミアの代表色です。
モンゴル全土に生息していて、カシミアの中でも一番多く取れる色で、全体の60%ぐらいと言われています。

・Warm Grayワームグレー
世界で最もレアな天然のカシミアの色です。
ワーム・グレーのカシミアはモンゴルだけに存在し、全体のたったの2%ほどしか採れないため、
このとても貴重な色味を生かして殆ど染色などをせずに製品化されています。

・Brown ブラウン
ブラウンの毛の山羊は、冬は特に寒い標高2000m~4000mの西部アルタイ山脈辺りに生息しています。

story_last